学生の日記

学生の日常のアウトプット

国立近代美術館 眠り展 の感想

どうも。初投稿です。

2021/2/20 に国立近代美術館にいってきました。それから1カ月近くたちましたが、書かないと全て忘れそうなのでブログにしてみました。

 

www.momat.go.jp

 

展示作品は章ごとに場所が分かれていて、様々な視点から「眠り」がテーマになっている作品が展示されていました。「眠り」を多角的にとらえていたところが面白かったです。

それぞれのテーマはこんな感じです。

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序章  目を閉じて
第1章 夢かうつつか
第2章 生のかなしみ
第3章 私はただ眠っているわけではない
第4章 目覚めを待つ
第5章 河原温 存在の証しとしての眠り

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作品紹介

 

1章 ミショー メスカリン素描

一番印象的に残っているので最初に。理性を失った状態で現実を描く手法ってシュルレアリスムではないのか?って思ったけどミショーはシュルレアリスムの画家ではないらしい(?)。

 

3章  森村泰昌〈なにものかへのレクイエム〉

歴史的場面に登場する男性に自ら擬態したシリーズの最初期の作品らしい。陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で最期の演説をしている三島由紀夫に扮している。

民衆が(三島由紀夫に)無関心な状態、思想に目覚めていない状態を眠っている状態として表現されています。

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1章  楢橋朝子〈Half Awake and Half Asleep in the Water〉

水中から水面に出た瞬間を撮った写真で、浮いてるようにも見えるし沈んでいるようにも見える中間の状態です。「眠り」も同じように、非現実な夢を見ていながら、現実では目をつぶって寝ているという現実との、連続性の中に存在する状態である、ということらしい。

その中できれいで個人的に好きだったのがこれ。

 凪いだ水面と、中央に大きく佇んでいる山地に、静かな「眠り」を感じました。

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波が荒いところで撮った作品は撮るのが大変そう。福岡タワーが写っている作品があって、自分が福岡で暮らしていたときに(陸から)見ていた姿とは全然う姿をしていて、違和感?新鮮さ?があって印象的です。

 

 4章  河口龍夫〈関係―種子、土、水、空気〉

種子を鉛板に閉じ込めたもので、チェルノブイリ原発事故から着想を得たらしい。種子が今も発芽を待ち続けている姿を、覚醒をまつ「眠り」の状態に重ねています。遠くから見ると真っ黒の板が30枚展示されている、異様な空間でした。

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1章 エルンスト(博物誌)

フロッタージュという技法で描かれていて、シュルレアリスムとの相性がいい技法だと思いました。小学生の時図工で、身近なものを使って絵を描こう!みたいな時間があったのを思い出しました。

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おまけ

隣の国立公文書館では企画展「最後の殿様-廃藩置県から府県制へ-」があって、ついでに立ち寄りました。廃藩置県でどのように今の都道府県の形に変わっていくまでの公文書が展示されていました。1年おきに都道府県の形が変わってしまうような激動の時代があったんですね~ 当時の役人の仕事量を案じました。。。

 

それから神保町まで歩いてtea house TAKANOへ。紅茶やお茶が専門の喫茶店でミルクティーを。美味!
goo.gl

 

参考とかメモとか

眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで | インターネットミュージアム

眠りは目覚めへの期待 眠り展 国立近代美術館 12/23 - 人の金で美術館に行きたい+読